家づくりにおいて、とかく最後になりがちな『寝室』ですが、
本当のリラックス空間はよりパーソナルな空間である『寝室』になるかもしれません。
家づくりのヒントになる今回のインタビューは、寝室から住空間を考えられたS様ご夫妻。
どんなこだわりを持って家づくりに臨み、寝室の道具を選んだのか?どうぞご覧下さい。
minka村山(以下村山) ベッドを納品させていただいたときは家具もまだ入っていない状態でしたが、こちらの新居にお住まいになられて3ヶ月ほど経ちましたね。『木のマットレス』をセットしたベッドの寝心地はその後いかがでしょうか?
S様 調子良いですよ!マットレスの寝心地は、前に使っていたものがだいぶ古くなっていたっていうのもあって、落差が激しいですが(笑)。最初何も調整せずに使っていた時は「ちょっと柔らか過ぎかな、、、」と思ったのですが、調整をしてもらってからはすっごく良くなって『ぐっすり』です。特に横向き寝の時に違いを感じますね。スッと身体がマットレスに納まる感じがします。
村山 ここが自分の眠るポジションだなという感じがしますよね。奥様はいかがですか?
奥様 同じですね(笑)。調整をしない状態で使っていた時は『柔らかい寝心地の良いベッド』だったのですが、調整してからは横向き寝の時が特に良くて、肩がラクで『自分に合うベッド』だなという変化がありました。
村山 調整するとここまで変わる、というこの『木のマットレス』の特徴を実感していただけたようで、安心しました。
S様 旅行に行った先のベッドも、寝心地の良いホテルはありましたが、最初に寝転んだ時は気持ち良くても、長時間横になって睡眠を取るという点で考えると、この『木のマットレス』を使ったベッドの方が格段に良いですよ。よくあるコイルスプリングのマットレスよりも寝心地が自然な感じがします。
村山 らくだの毛を使ったケット『キャメルソフトフィットケット(以下キャメルケット)』も使って頂いていますね。
奥様 『キャメルケット』の感触が気持ち良くて、これはもう手放せないです(笑)
S様 『羽毛布団』だけだとちょっと空間があるので、間に『キャメルケット』があることで隙間も無くなって本当に気持ち良くて暖かく過ごせますね。
村山 そうですね。『羽毛布団』に『キャメルケット』の組み合わせは軽いし、保温力も抜群です。S様たちは、『キャメルケット』には『変わりガーゼ掛カバー』を掛けていただいていますが、一緒に使うことで『キャメルケット』の柔らかい感触を活かしつつ、『キャメルケット』本体を汚さず使えるという利点もあって、眠家の王道の組み合わせです。組み合わせてお使い頂いている『羽毛布団』の掛心地はいかがでしょうか?
S様 今までいわゆる量販店のものを使っていましたが、暖かさが格段に違いますね。
村山 嵩(かさ)の違いを感じませんでしたか?良い羽毛は、明け方になると暖かい空気が中に閉じこもってくれて、ふっくら感が全然違うんです。良いダウンジャケットとかもそうですよね。ボリューム感が全然違って、見るからに暖かそうですし、実際薄着で着用していても冬場寒くないです。
S様 確かに、常にふっくら感がこの『羽毛布団』にはありますね。今まで使っていたものは、なんだか薄い感じが続いていました。
村山 『まくら』はいかがでしょうか?
奥様 横向きのとき良いですね。安定感があるというか、高さがちょうど良いです。もう普通の『まくら』が使えないです(笑)
村山 眠家の寝具を選ばれた決め手をお聞きしてもいいでしょうか?
S様 そもそも選択肢があまりないですよね、寝具って(笑)。ありがちな花柄のものとか使いたくなかったですし、眠家の寝具はシンプルで上質だからコレだ!という感じで選びました。
村山 今まで使われていた寝具を引き継いで持って来ることはされなかったんですね。
S様 だいぶ長く使って来たというのもありましたし、良い寝具で寝たいという欲求もあったので。そういうタイミングでちょうど出会ったという感じです。
奥様 実際店頭で試しに横になってみて、これなら長時間横になっても身体が痛くならないだろうという想像が簡単に出来たことも選んだポイントかもしれませんね。
村山 このまま一日中ベッドで過ごすんじゃないかくらい気持ちいいですよね。でも、よく店頭でもお客様から言われるのですが、基本的にこの『木のマットレス』はシングルサイズでご提案しているので、ご夫婦で使う場合はシングルを2台並べることになるわけですが、ダブルやクィーンで一緒のベッドで眠っていたお客様からは「ダブルサイズは無いのか?」など大きなサイズのご要望もありますが、その辺はお二人は抵抗ありませんでしたか?
奥様 最初にお店で見て、接客された時にシングルのみと聞いて、同じことは考えましたね。でも、身体を休めるという点では、シングルサイズを2台並べてキングサイズくらいの広さで眠るのも良いなぁと思うようにもなりました。2台をベタッとくっつけて使えば、一つのベッドとして使えますし。「今日は身体を休めたい」という日は本当にゆったり眠れて良いです。
村山 『家づくり』のこともお聞きしたかったのですが、『寝室づくり』はどのように考えられたんでしょうか?まずどれくらいの段階で『寝室づくり』についてお二人でお話されたんですか?
S様 結構最初だったような、、、それは担当者に、、、(笑)
奥様 私が寝室担当でした(笑)。寝室は作りたいイメージが割とハッキリしていたので、それにいかに近づけるかということを考えて、『家づくり』の最初の段階から『寝室づくり』は考えていました。
最初は冗談まじりで、住宅メーカーの担当者さんと話していたんです。天蓋を付けたいって(笑)そしたらどうやら出来るという話に発展していって。
S様 「出来たら良いね」ってくらいに考えていたら、まさか実現するとは、、、。
村山 お二人が旅行に行かれたときのモルディブの宿泊施設のイメージということですよね。
奥様 そうです。家に居ながらにして旅行気分が味わえる、旅行に行かなくても良いじゃん!という狙いです(笑)
村山 あとは波の音があれば。
奥様 波の音があれば完璧ですね(笑)
S様 そういうリゾートな雰囲気というコンセプトがハッキリしていたのですが、一番寝室づくりのプランが大変で、結局一番最後まで掛かりました。
村山 何が一番大変でしたか?
S様 素材感です。床、壁、天井それぞれの素材感にかなり悩みました。私たちが作りたいイメージのリゾートホテルが藁みたいな素材感を使用していて、その再現が出来なくて。。。
奥様 それっぽい壁紙はあったりしたんですが、壁紙でそれを表現してもなぁという感じで。それならやっぱり天然の木の方が良いなぁということに落ち着きました。
S様 それから、梁を出すとか、天蓋を付けるとか、そういったところで表現することに落ち着いていきました。
奥様 部屋のイメージとベッドが良く合ったよね。ウォールナットの濃い茶の感じが、凄くマッチしそうだったので、ベッドーフレームは即決でした。
S様 寝具も白をベースとして統一感が出せましたし。ナチュラルなテイストがこの雰囲気にもバッチリでした。そういう細かいところまでかなりこだわりたかったんです。
奥様 日々の疲れを取るための癒し空間を作りたかったですし、寝室で過ごす時間をもっと充実させたいという思いもあって、こだわりにこだわりました。前に住んでいたところは寝室が狭かったもんね。
S様 前住んでいたところは五畳くらいしかなくて、ベッドを置いて終わりっていう感じで、狭くて。。。それもあって、今回の寝室の広さはたっぷり余裕のある広さを取りましたね。
村山 広さも本当にゆったりされて、居心地の良い空間になっていますよね。この抜け感が非常に居心地の良さを出していると思います。
S様 抜け感を出すためにベランダを目の前に配置しています。ベランダと寝室のサイズを揃えているところも抜け感に一体感があると思います。それからプライバシーを守りつつ、寝たところからの外の眺めもキープして、というバランスにもこだわりました。
村山 これでルームサービスが来たら完璧にホテルですね(笑)
一同 笑
村山 他のお部屋も北欧ヴィンテージの雰囲気のリビングや、旅館のような和室があったりと、世界各国を旅行しているような気分が、この一軒に凝縮されていますね。
奥様 2Fトイレがフランスですしね(笑)