ジメッと汗が肌に残る嫌な季節。
真夏に備えて寝具を揃える方も多くなってきました。
しかし意外と盲点になるのがマットレスです。
素材や構造によっては、熱がこもりやすく夏の寝苦しさの一因ということも。
”夏の睡眠、暑い原因はマットレス?”という説を掘り下げていきます。
ウレタン素材は熱がこもりやすい
マットレスを購入するにあたって寝心地の良さは必須項目。
ただ一言に寝心地と言っても、素材による硬さや弾力、寝返りの打ちやすさなど、どれを取って「寝心地の良さ」を決めるかは曖昧な部分でもあります。
その際見落としがちなのが、熱のこもりやすさです。
どんな素材がこもりやすいか見ていきましょう。
特に低反発や高反発マットレスに使われているウレタンは、熱のこもりやすさではNo.1の素材です。
石油由来であるウレタンは安価で製造しやすい反面、
・吸湿性がない
・通気性が悪い
・体に密着するので汗の逃げ場がない
ことから、就寝中の汗や熱が放散されずムレやすく感じます。
ムレは単に不快感を与えるだけではなく、極端に寝返りの回数が増えて就寝中に目覚めやすくなることも。
マットレスがムレることによって単に寝苦しいだけではなく、睡眠の質にまで影響を及ぼしてしまいます。
就寝中はコップ1杯程の汗をかく
就寝中は一般的に大人でコップ1杯ほどの汗をかくと言われ、寝ている間に高くなった体温を下げる役割があります。深部体温が下がることで深い眠りへと導かれ、体や脳の疲労回復へと繋がります。
どんなに夏らしい素材の肌掛けやシーツを揃えても、夏場の汗の量では足りないことも。さらにムレやすいウレタンマットレスでは、寝具内がサウナ状態になりやすく、寝苦しさが改善されないこともあります。
意図せずサウナ状態のまま熱帯夜を過ごしているとは目から鱗ですね。
湿度で睡眠の質は変わる
一般的に快適とされる寝床内環境は温度33℃、湿度50%と言われています。
どちらも季節によって前後はありますが、温度は私たちが過ごしやすいとされる外気温(29℃)よりもやや高めです。
そして湿度は、一般的に40%以下が乾燥した空気とされているため、50%だと乾燥しすぎずカラッとした天気のいい日のイメージでしょうか。温度に対して湿度はだいぶ低めのようにも感じます。
そうなると寝床内の湿度は、私たちが体感しているよりもずいぶん乾燥していた方がいいことになります。
湿度を下げるためには、
①寝具を汗が吸収できる素材にする
②寝具内、部屋の通気性を良くする
この2つでしっかりと汗の逃げ場をつくってあげることが大切です。
「我々は就寝中に汗をかく」という前提で、ベッド選びをする時は通気性も考慮しましょう。
ここからは通気性に優れた
”木とゴムでできたマットレス”
を紹介します
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木とゴムでできたマットレスで1年中カラッとした寝心地に
オーストリアに本社を構えるRELAX社のベッドシステム。ベースにはウッドスプリング、トップにはラテックスマットレスを重ねた『木とゴムでできたマットレス』が特徴です。
素材はしなやかさと耐久性を兼ね備えたブナ材、そして天然ゴムからなる弾力性に優れたラテックスと、全て天然素材から作られています。
写真を見ての通りウッドスプリングは、左側の木盤タイプは格子状に、右側の板バネタイプは板同士の間に隙間があります。これによりスプリングとマットレスが常に空気に触れられる構造になっています。
素材の性質上ラテックスマットレスのみではムレは防ぎにくいですが、ウッドスプリングと併用することで、マットレスがベッタリと密着せず、汗をかいても逃げ道を作ってくれます。
◯汗や湿気がこもりにくい3層構造
ウッドスプリング+ラテックスマットレスに、さらにベッドパッドを重ねた3層構造をおすすめしています。ベッドパッドは吸湿、放散どちらにも優れたウールわたを使用することで、汗をかいてもこもりにくく清々しい寝心地が叶います。
1
ウッドスプリングマットレス
弾力のあるラバークッションと身体を支えるブナ木盤の組み合わせによるブナ木盤を54個も使い、あらゆる体勢に順応し、常に快適な寝心地を提供します。
木盤:ブナ(ラバークッション付)
原産国:オーストリア
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2
ラテックスマットレス
シルバーネス
ラテックスは高い抗菌性で、大腸菌や黄色ブドウ球菌などが著しく減少する試験結果が出ています。
側生地に使われている生地は、防臭防カビ効果が期待できる銀イオンを含んだ糸を使用しており、マットレスを清潔に保ってくれます。
中芯:天然ラテックス(天然ゴム)
中わた:テンセル
側生地:綿(抗菌銀加工)
原産国:オーストリア
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3
ウールベッドパッド
吸湿発散性に優れたウールわたで吸汗、トップマットレスを保護します。ボックス型のベッドパッドはズレにくく使い勝手が良いです。
中わた:羊毛
側生地:綿
原産国:オーストリア
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結露によるマットレスのダメージも防げる
マットレスは就寝中の汗、空気中の湿気とあらゆる湿気から影響を受けています。
その中でも厄介なのが床からの結露です。
敷きっぱなしのマットレスは床からの湿気でこもりやすく、むしろ汗以上に湿気のダメージを受けていることもあります。
湿気対策の基本は風通しを良くすること。
湿気の高い日本の気候では、通気性は夏の暑さに限ったことではなく、1年中快適な寝心地をつくる欠かせないキーワードです。
常に空気に触れた状態にあるウッドスプリング+ラテックスマットレスは、そう考えると寝室環境にとても理にかなった構造をしています。
カビ対策にも効果的◎
気づいたらマットレスの表面や裏側に黒いポツポツが現れていないでしょうか?
常に敷きっぱなしであるマットレスは、カビにとっては大好物。
目に見えるところに現れたということは、残念ながらマットレスの中身はカビでびっしり埋め尽くされています。
カビの繁殖は、
●70%以上の湿度
●20~30度の気温
●エサ(ホコリ、皮脂、髪の毛など)
と以上の条件が揃うと ”爆発的な” 速さで増えていきます。
寝具内の理想的な温度は33℃とやや高めのため、湿度の管理がカビ対策の鍵となります。
通気性のいい木とゴムのマットレスなら、わざわざ除湿シートを敷いたり、マットレスを立てかけて乾燥させる手間も不要です。
さらに見た目の気持ち悪さだけではなく、カビの生えたマットレスで寝続けると、鼻炎や喘息、アレルギーなどの疾患を引き起こす恐れがあります。
毎日そこで7〜8時間過ごすと考えると、あらゆる面から健康と睡眠は密接に関わっていると改めて実感します。
今年は例年よりも早く熱帯夜が到来し、すでに暑さでバテそうな日々です...。
暑さもですが、湿気が睡眠の質に影響を与えているのは意外だったのではないでしょうか?
毎年訪れる猛暑だからこそ、通気性の良いマットレスに切り替えて寝苦しさから解放されるのも快眠への第一歩だと感じます。
鳥屋野店では7月18日(月・祝)までベッドフェアを開催しております。
実際にお試し寝をしながら『木とゴムのマットレス』の構造を間近でご覧いただけます。
お手入れ方法や、ご納品についてなどスタッフが丁寧に説明致しますので、お悩みの方はぜひこの機会にご来店ください。
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